発達支援研究会(仮) in 沖縄

沖縄の発達支援に関心のある方々のための情報発信スペース。 HPも立ち上がりました。https://sites.google.com/site/hattatsuken/

増加する児童虐待
2008年08月24日 (日) | Edit |
 八重山毎日新聞のオンラインを見ていたら、石垣市の児童虐待相談の記事が出ていました。

 
石垣市家庭児童相談室に寄せられる虐待に関する相談状況では、2005年度に17件、06年度21件、07年度22件となっており、近年では移住者の親が地域になじめず、子どもに対し暴力でストレスを発散する事案も出ている。

 種別では、親が子どもの世話をしないネグレクトが最も多く、次いでしつけと称した「身体的虐待」、「産むんじゃなかった」など暴言を浴びせたり、子どもの前で家庭内暴力を見せるなどの「心理的虐待」となっている。特にネグレクトは成長期の子どもにとって身体的、精神的ダメージが大きいので早期解決が重要となっている。


 昨年度、県内の児童相談所や市町村窓口が処理した児童虐待相談件数は1091件に上ります。これは過去最多です。

 2005年度からは、児童相談所だけでなく市町村でも相談受け付けが始まり、児童相談所への相談自体は減少していましたが、最近では市町村、児童相談所両方で相談が増加しています。

 1000件を越えたということで、毎日2件以上の虐待相談があるということですね。

 相談増加については、児童虐待への認識が広まった結果、通報が増えたという見方もありますが、やはりネグレクトなどは確実に増加しているように思います。

 八重山地区はかつて児童相談所があったのですが撤退。しかし虐待増加などで昨年度より分室を設けています。

 児童虐待もハイリスク家族の同定や乳幼児発達支援などの、早期出会い・支援がポイントになります。

 僻地・離島は市町村だけでは対応が相当難しいのではと思います。八重山は県内でも比較的連携のある地域で、支える力も地域にある程度有しています。

 やはり、医療機関や行政機関との連携、育児相談や発達支援などのサポート強化が求められるでしょうね。 

第5回「発達障害者施策検討会」
2008年08月23日 (土) | Edit |
 こちらの方もある意味、急ピッチな見直しが展開されています。発達支援に関しては地域格差が広がってくることも心配ですね。

 厚生労働省は、8月18日第5回「発達障害者施策検討会を開催した。検討会は2005年4月に施行された発達障害者支援法の見直しを行うものです。

 前回出された報告書案のことは書きましたが、地域の支援体制の充実などについて加え、構成員や参考人からあらためて意見を求めています。

 施行から3年を経た支援法についての意見では、「学校での発達障害についての理解も進んだ」「ハローワークで門前払いされることもなくなった」、「発達障害についての市町村の情報の差が大きい」、「発達障害の定義から外れる子どもも困りがあれば支援を」などが出たようです。

 厚労省は今回の議論を受け、8月中に報告書を公表する予定です。

第4回県民講座
2008年08月23日 (土) | Edit |
 県立南部医療センター・こども医療センターで第4回県民講座が行われました。「地域社会で子どもを育てる」という題での講演です。

 少子化の進行や現代社会の急速な変化によって、地域社会が子育てを支える力を失いつつあると言われています。

 また、少子化対策、子育て支援策であったエンゼルプランが、保育所入所の急増に結びつき、いわゆる「子育ての外注化」を進めた側面があることも知られています。

 子育てにおける喜びの主体に親御さんがなれるよう、地域社会の見守りを施策的に築いていくことが必要になった時代です。

 そのための自治体毎の支援システムや、子どもの発達理解、親としてのスキルアップをなどを確保していく必要がありますね。

 今回は、子どもの発達段階や関係性の発達のことなど、触れることができました。保育的な話は自分も楽しく提供できるのでいいです。

 核心をついた質問もいくつかいただきました。丁寧にお答えできたでしょうか。

 参加してくださった方、ありがとうございます。特に昨日と続いて参加してくださった方、感謝です。

那覇市発達障がい者支援研修会
2008年08月23日 (土) | Edit |
 昨日は那覇市のパレット市民劇場で、那覇市発達障がい者支援研修会が行われました。

 那覇市においては、2005年に施行された発達障害者支援法に基づいて、那覇市発達障がい者支援連絡会議が設置されました。

 ワーキンググループもスタートしており、発達障害とその支援に関する理解啓発のために、今回研修会が企画されました。

 当科が講演を行うことになり、伊良波綾子が「臨床現場からみる発達障がい者・児の支援」、土岐篤史が「発達障害とその支援について」という演題で発表いたしました。

 「臨床現場からみる発達障がい者・児の支援」では、先日、当科が主催した保護者会でのワークショップ報告、アンケートのまとめを話し、親御さんはどのような支援を受けてきたか、難しかったことは何か、求めている支援は何かなどについて結果報告しました。

 70名近い発達障害児の親御さん達の「生の声」の集約を公開で行政に届けられたのは県内初の試みではないでしょうか。

 親御さん達は何らかの形で極めて早い時期に子どものことを心配しています。そのニーズにあった丁寧な支援の積み重ねこそ求められています。

 ですから、敷居の高い「障害を前提にした」支援しか用意されていないと、適切な支援への結びつきが難しいのです。

 親御さん同士の出会いの場の必要性や、適切な情報の供給もあがっていました。本当に大切なことですよね。

 「発達障害とその支援について」では、発達障害と支援法についての基礎的な理解(病気や治療ではなく、その子の順調な育ちを保障すること)、早期発達支援システム、特別支援教育、就労支援について、縦断的に触れました。

 会場は400名を越す方が集い、中には立ち見で講演を聴かれている方もいました。とてもありがたいことです。会場の熱心さに後押しされ、熱の入った講演をさせていただきました。

 準備をしてくださった障害福祉課の皆様を初め、那覇市職員の方々、そして、市外から来られた方々、支援者・保護者の方々に感謝しています。

講演会 in 県立精和病院
2008年08月19日 (火) | Edit |
 まだまだ暑さ厳しいですね。私の方は少し夏バテ気味ですが、今週を乗り切ると少しラクになりますね。

 今週は3回講演予定がありますが、今日は県立精和病院でお話ししてきました。

 医療機関で講演する機会は実はなかなかなくて、2月の滋賀医科大学の講演以来だと思います。

 講演の内容は、子どもの心の診療整備の方向性や発達支援のこと、精神医療機関なので、子どもの精神疾患のお話しを入れました。

 精神医療も多様化しているので、県立の精神医療機関も多様なニーズに応えていく必要があります。

 最近の成人の精神医療機関は、成人の発達障害外来を設けているところも増えました。特殊外来を作れば、最近では必ず受診者は増えていくようですね。

 従来の精神疾患と発達障害圏の成人は、少し分けて支援していく必要があるようです。発達障害圏の成人に限定したデイケアをつくるところも県外では出てきているようです。

 県立精和病院もこのような情勢を見ながら、今後のあり方を先生方は真剣に考えておられるようでした。

 なかなか精神科医の先生とお話しする機会がもてないので、声をかけていただいて本当に感謝しています。

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