豊見城市親子通園「ふたば園」に行ってきました。豊見城市といえば、人口増加率も高く、これから地域の養育力をあげていく急務がありますね。通学する子どもが増えて、マンモス小学校もいくつかあることも気になるところです。
ふたば園は、平成9年11月に開所したわくわく児童館にあります。確か、この児童館以前から歴史があり、10年以上の歴史をもつ親子通園です。
月曜日から金曜日までの通園で、言語指導や相談日、交流保育を設け、親子を支える活動を行っています。
通園は市の独自事業のため無料で通園できる点は、大きなアドバンテージです。県内の独自型通園が概ね低予算で親子を集めきれない状態と比べると、豊見城市は幾分恵まれていると言えます。
ふたば園のスタッフは2人の保育士と園長(館長)です。保育士さんたちはふたば園でずっと療育を行っており、とても息のあった安定した保育を展開しています。
前回は2年前に訪れたのですが、その時よりも通園している親子は増えていました。少し狭いスペースを療育に使用しているため、少し療育が拡散している印象がありました。やはり、療育活動はスペースや構造が大切だと再確認。
人懐こい子どもたちが多くて、見慣れない顔があっても、子ども達は自分のペースで遊んでいましたね。遊びに誘ってくる積極的な子ども達もいました。これもスペースの関係から、人見知りが強く刺激に弱い子ども達にとっては、どうなのだろうかと思って見ていました。
療育が終わった後に、時間を取っていただいて検討を行いました。豊見城市はカンガルー教室ができて、発達支援システムの基本の形はできました。
今回の検討は、市の保健師、カンガルー教室担当の保育士、臨床心理士の参加があって、具体的な連携の第一歩になりました。
このような現場での積み重ねが施策に反映され、親子支援がますます向上していくことを願っています。南部の他市町村から熱い視線が注がれるといいですね。



先日は久しぶりに那覇市療育センターを訪れました。4月に療育体制を変えて急増するニーズに対応しています。
定員60名のところを登録80名を越し、支援のニーズは留まるところを知りません。前々回にも書いたように、潜在的なニーズが浮かび上がってきたということなので、さらに増加するでしょう。
那覇市療育センターにこれだけの支援ニーズがあるのは、その療育の質のすばらしさにあると思っています。
親御さんが子どもに関わる楽しさや意義に気づく経験をする・・・療育はそのような場所なので、分離保育とはかなり異なる要素があるのですね。
「早く保育園に入れても」解決できない発達の問題があります。それは知的な能力ではなく、関係性・社会性の発達という側面なのです。
人見知りが強すぎる、逆に人見知りがない。言葉の発達が運動発達に比べて遅れている。気持ちの立ち直りが難しい。人に関わる意欲に乏しい・・・こうした関係性の発達のニーズに応えるには洗練された専門性を有した療育が必要なのですね。
一昨年は療育の基本部分の点検、昨年は事例検討とミーティングの導入。そして本年度の課題は、多様な療育ニーズへの支援展開、保健・保育・幼稚園との連携、親御さんの自主活動支援ということになるのでしょうか。
那覇市療育センターは障害児支援のみではなく、グレイゾーンの子ども達に関する発達支援、地域巡回、親支援・・・法的な根拠も十分でない分野までさまざまな支援を展開しています。
このような育児支援・システム的な展開は、公的な機関でなくては不可能なことなのですね。是非、行政側には「保育の質」ということを理解していただきたいと切に願っています。
定員60名のところを登録80名を越し、支援のニーズは留まるところを知りません。前々回にも書いたように、潜在的なニーズが浮かび上がってきたということなので、さらに増加するでしょう。
那覇市療育センターにこれだけの支援ニーズがあるのは、その療育の質のすばらしさにあると思っています。
親御さんが子どもに関わる楽しさや意義に気づく経験をする・・・療育はそのような場所なので、分離保育とはかなり異なる要素があるのですね。
「早く保育園に入れても」解決できない発達の問題があります。それは知的な能力ではなく、関係性・社会性の発達という側面なのです。
人見知りが強すぎる、逆に人見知りがない。言葉の発達が運動発達に比べて遅れている。気持ちの立ち直りが難しい。人に関わる意欲に乏しい・・・こうした関係性の発達のニーズに応えるには洗練された専門性を有した療育が必要なのですね。
一昨年は療育の基本部分の点検、昨年は事例検討とミーティングの導入。そして本年度の課題は、多様な療育ニーズへの支援展開、保健・保育・幼稚園との連携、親御さんの自主活動支援ということになるのでしょうか。
那覇市療育センターは障害児支援のみではなく、グレイゾーンの子ども達に関する発達支援、地域巡回、親支援・・・法的な根拠も十分でない分野までさまざまな支援を展開しています。
このような育児支援・システム的な展開は、公的な機関でなくては不可能なことなのですね。是非、行政側には「保育の質」ということを理解していただきたいと切に願っています。


梅雨が明けていよいよ夏ですね。お互いに体調に気をつけましょうね。今週は少しハードワークでしたが・・・
沖縄県に世界トップクラスの科学技術系の大学院大学(沖縄科学技術大学院大学:仮称)を設立される予定があるのは皆さんご存じだと思います。
その設立準備を行う機関が、独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構(OIST)なのだそうです。平成17年9月1日に設立されました。
それで、去る2月7日に、当センターとOISTとの共催で、アムステルダム・フリィ大学のジョセフ・サージェント博士による注意欠陥多動性障害(ADHD)に 関する特別講演会が行われました。
サージェント博士は世界的にも著名な研究者で、今回はOISTの発達神経生物学ユニットによって招致され、当センターに講演開催の打診があったのですね。
サージェント博士の講演は「ADHDの妥当性と治療」という主題で、ADHD研究の最先端の内容でした。ADHDと関連があると考えられる遺伝子について、かなりのデータが蓄積されており(発達障害圏はかなり近い遺伝子上の影響があるそうです)、家族データの集積結果がもうすぐ公表されるようです。
それで、先日、OISTの発達神経生物学ユニットから代表研究者のゲイル・トリップ博士、古川絵美先生、伊藤圭子先生が訪問してくださいました。
トリップ博士は、以前はニュージーランドのオタゴ大学に所属され、ADHDに関する神経心理的研究に従事されていました。知性的かつ穏やかな先生です。
ADHD児は健常児と比較すると、報酬に対する感受性の違いがあるようで、沖縄県においてもその感受性変動とその影響について研究を行っていく予定なのだそうです。
ユニットは、研究だけでなく臨床的貢献も志向しておられ、そのため各児童精神医療機関を訪ねておられるとのことでした。
私の方は、こころ科が行っている早期支援に関する地域の動向について説明しました。感受性の問題がどのように早期支援に結びつくのかは、具体的にイメージできませんでしたが、快・不快に関する反応が過敏で、即時反応的行動が多いのはPDDでも共通するかなと思いました。
こうした行動的問題は経験によって専門家が判断しているのが実情なので、それに関するエビデンスの集積はかなり有意義なのではないかと思います。
優秀なスタッフが集まったこのユニット、沖縄の地に大きな貢献をされることを願っています。
沖縄県に世界トップクラスの科学技術系の大学院大学(沖縄科学技術大学院大学:仮称)を設立される予定があるのは皆さんご存じだと思います。
その設立準備を行う機関が、独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構(OIST)なのだそうです。平成17年9月1日に設立されました。
それで、去る2月7日に、当センターとOISTとの共催で、アムステルダム・フリィ大学のジョセフ・サージェント博士による注意欠陥多動性障害(ADHD)に 関する特別講演会が行われました。
サージェント博士は世界的にも著名な研究者で、今回はOISTの発達神経生物学ユニットによって招致され、当センターに講演開催の打診があったのですね。
サージェント博士の講演は「ADHDの妥当性と治療」という主題で、ADHD研究の最先端の内容でした。ADHDと関連があると考えられる遺伝子について、かなりのデータが蓄積されており(発達障害圏はかなり近い遺伝子上の影響があるそうです)、家族データの集積結果がもうすぐ公表されるようです。
それで、先日、OISTの発達神経生物学ユニットから代表研究者のゲイル・トリップ博士、古川絵美先生、伊藤圭子先生が訪問してくださいました。
トリップ博士は、以前はニュージーランドのオタゴ大学に所属され、ADHDに関する神経心理的研究に従事されていました。知性的かつ穏やかな先生です。
ADHD児は健常児と比較すると、報酬に対する感受性の違いがあるようで、沖縄県においてもその感受性変動とその影響について研究を行っていく予定なのだそうです。
ユニットは、研究だけでなく臨床的貢献も志向しておられ、そのため各児童精神医療機関を訪ねておられるとのことでした。
私の方は、こころ科が行っている早期支援に関する地域の動向について説明しました。感受性の問題がどのように早期支援に結びつくのかは、具体的にイメージできませんでしたが、快・不快に関する反応が過敏で、即時反応的行動が多いのはPDDでも共通するかなと思いました。
こうした行動的問題は経験によって専門家が判断しているのが実情なので、それに関するエビデンスの集積はかなり有意義なのではないかと思います。
優秀なスタッフが集まったこのユニット、沖縄の地に大きな貢献をされることを願っています。


