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 先日、何人かの児童精神科医の話を聞きました。当時は医局講座制が全盛の時代ですが、ほとんどの方が医局と独立して自分で研修を重ねていったことが共通していました。

 キャリアの重ね方は千差万別なんですが、研修に要した年限は5〜6年です。当時は研修は1年か2年だったので、その倍以上です(今はこうした研修も当たり前になってきましたが)。

 中には、パートナーの方から「あなたはいつまで研修医やっているの?」と言われたそうです。研修医は常勤医に比べて、給与は3分の1とか4分の1だったりするので、ある意味当然とも言えます。

 小児科と精神科の両方を研修した方がほとんどですが、全体的には身体治療からは距離を置いていっている方が多いようでした。

 アメリカにおける児童精神科研修を終えられた方は、大学卒後に専門医になるには最短で6年間かかると述べておられました。

 さて、こころ科の事情はどうかと言いますと、精神科からの研修希望はゼロで、小児科からの研修は4人来ておられます。小児科の先生方はおそらく一般小児科の範囲内でこころの臨床を行われると思います。

 県内の他の専門家の先生方は研修は行っていないようですから、向こう最低6年間は県内に専門家は出現しない計算になります・・・

 しかし、少数ですが、県外に児童精神科の研修に行かれた熱心な先生もいると聞きます。こうした方達が戻ってこられるように、児童精神科のポストも必要になってきますね。

 「最も専門家養成が急務で、最も採算の上がらない」児童精神科。地域格差が出てくるのは仕方のないことでしょうか。
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