「子どもの心の診療医の養成に関する検討会」に関しては以前にも触れたことがありますね。
この検討会の提言を受けて、全国医学部長病院長会議が実態調査を行っています。
回収率100%という完璧なアンケート(現場の意識もかなり高いようです)からわかったことは、卒前教育で「子どもの心」に関する講義はほとんどすべての大学で行われていて、外来診療もほぼすべての対象機関で行われていたとことでした。
その教育や診療はほとんど1人か2人の医師によって行われ、その身分も助教や非常勤という職が多かったようです。児童精神科領域の体制はそのニーズの急増に比してまだまだ貧弱なようです。
病床数はほとんど増加しておらず(新たにできても縮小されたところもあるようです)、やはり精神科病床の非常に安価な入院の診療報酬がネックになっているようでした。
この問題は小児病棟扱いにすることでクリアするようで、そうしたことも含めて計画的な児童精神医療の構築や医師養成が必要になってくるのですね。
また、研修体系の難しさも挙げられていました。小児科身体医学の研修、一般精神医学の研修、保健・福祉分野の研修など、多岐にわたる研修を単一の医療機関で行うことは難しいわけです。
この問題は、大学に児童精神医学講座を正式に設けることで解消に向かう可能性もありますが、今の独立法人化の流れでは難しいのかもしれません。
診療科名としては今年から標榜可能になったのですけどね。まだまだ、難しい状況には変わりないですね。



