発達支援研究会(仮) in 沖縄

沖縄の発達支援に関心のある方々のための情報発信スペース。 HPも立ち上がりました。https://sites.google.com/site/hattatsuken/

豊見城市かんがるー教室
2008年04月30日 (水) | Edit |
 今日は豊見城市の健診事後教室である「かんがるー教室」がスタートしました。

 こころ科からも支援が入り、豊見城市役所内の保健センターで教室は開催されました。通いやすい場所ですね。

 広いスペースで開放感のある場所で、丁寧な保育が行われたようです。

 他所と同じく10名以下の親子揃っての開始ですが、少しずつ発達支援の場として盛り上がってくるといいですね。

 これで県内4カ所目の親子教室が無事立ち上がりました。豊見城市は保健と保育の連携があるので、教室のこの先が楽しみです。

 ミーティングもじっくり時間を取って、振り返りができたようです。

 さて、5カ所目の開催はどこでしょうか? まだブログの読者には内緒です。予想してみてくださいね。 

  

糸満市育児サークル「し〜あ〜ぷ〜」
2008年04月29日 (火) | Edit |
 今日の琉球新報に「発達障害支援会」が発足との記事がありました。通園事業再開目指すとの小見出しがあります。

 糸満市に子どもの発達に不安を抱える親子が集まり、互いに支援し合う育児サークル「し〜あ〜ぷ〜」(仲村磨美代表)が設立されました。

 糸満市は2002年から障害児母子通園事業を実施したのですが、行政判断によって一昨年閉鎖されてしまいました(悲)・・・この5年間で沖縄県では3つの親子通園が失われました(悲)

 ・・・障害をもつ子どもと親は糸満市にもたくさんいる。親子が共に成長しあえる場が必要・・・サークル設立は、親子通園の再開も含めて、親子を支援しあえる場を地域につくっていくことを目的にしています。

 具体的には、子どもの発達に何らかの心配や不安を抱える親子が集まり、遊びを通じた育児支援と情報交換を図っていくようです!

 会合では、保護者やボランティア、市児童家庭課職員や保健師ら7人が集まり、支援の在り方や運営などの意見交換をしたようです。

 地域におけるこうした活動の今後に期待しています!

障害児保育を理解する大切さ
2008年04月29日 (火) | Edit |
 2008年4月23日の琉球新報に障害児保育についての社説が載っていました。

 先だって始まった「共生の輪」というノーマライゼーションを意識した社会作りの連載とリンクしたものだと思います。

 障害の有無を越えて共に共存する社会を構築するために、こうした特集を組まれること自体は歓迎しています。

 ただ、琉球新報の社説「障害児保育規定 実態に即し見直しも必要だ」を読んだ時の印象は、正直言ってかなり複雑なものがありました・・・

 障害児保育に関しては、いずれはきちんと整理しないといけない課題だと思っていますが、今回は基本的な部分の確認に留めておきたいと思います。

 社説の出だしはこのようになっています・・・

 
 障害の有無にかかわらず保育を受ける機会は公平かつ均等でなければならない。だが実際には障害のある子どもの入所をめぐっては、さまざまなハードルが付きまとう。
 障害児の親を悩ませているハードルの1つは、公立・認可保育所が受け入れの際に設けている「年齢規定」だ。
 県は昨年、障害児保育実施要綱に「3歳以上」などと年齢規定を盛り込んだ県内20市町村に対し、年齢規定の削除を求めた。年齢制限を行っているかのような誤解を与えかねないからだ。
 ところが琉球新報社の調査によると、県の撤廃要求に応じたのは5市町村にすぎない。本年度中に撤廃を予定しているのが5市町村。3市町村は将来的に撤廃するとしている。
 気になるのは、6市町村が撤廃しないとしている点だ。保護者の前に壁となって立ちはだかる心配はないか


 第一に、冒頭の文章は一見正論に見えますが、明確な誤りです。障害の有無を考慮せず、親の就労状況だけで就園の順番を決めることは(沖縄県のたいていの市町村は実はこうなっています)、子どもの発達上に即さない場合があり、子どもを中心としてその発達に応じて適切な保育(家庭保育、親子通園、分離保育など多彩な要素を含めて)を受けられるよう決定されるべきです。

 第二に、「年齢規定」に関しては、県外の市町村でも議論になり撤廃されるところが増えてきていますが、これらの地域はすでに障害の子どもに対する保育サービスや発達支援システムが一応完成を見ている地域です。沖縄県ではもっと大きなハードル、すなわち「親子が揃って発達支援を受ける場」を地域に作ることを優先すべきです。

 第三に、県は年齢規定撤廃要求をしながら、障害児保育に関する予算を大幅に減額しています。こうした点には一切触れられないのが不思議です。

 第四に、規定撤廃しない市町村が差別的であると情報操作する書き方が気になります。5市町村の中には親子通園などを展開し、障害をもった親子への発達支援に積極的な行政もあります。

 第五に、3歳児未満クラスの保育とそれ以上の保育では、決められた保育体制の差があります。3歳児未満の保育はスタッフも厚くできますが、3歳以上では25人に1人の先生が標準なので加配保育が必ず必要です。3歳児未満のクラスでは、障害児を加配保育なしで受け入れている地域も多いのです。

 このような調子で書き出したらキリがないくらいです(困)・・・

 実は、子どもの発達支援はかなり専門性が高い分野です。分離保育に早期に入れて、健常な子どもと混じっていればノーマライゼーション・・・そこまで極端に思う人々は少ないでしょうが、親子が揃って適切な保育経験をすることが大切なのですね。

 愛着形成が十分にできて、自律性や意欲が増してくる時期に応じて、適切な分離保育が開始され、それが保障されることは確かに大切です。分離保育の判断はこのような個別性がかなり関係します。

 むしろ、その時期までは親御さんもたいへんでしょうが、経済的・心理的・社会的支援が十分行われながら、親子がじっくり向かい合うことを支えるシステムが必要です。   

 障害を正しく理解する、障害児保育を正しく理解する・・・偏見を再生産しないために、私たちは「何が社会的に障害になっているか」を慎重に考えないといけないですね。 
 

発達支援の歴史を探る(2)
2008年04月29日 (火) | Edit |
 「乳幼児健全発達支援相談事業」とは何だったのか、健診後事後教室と深い関係があるいう話を前回にしました。

 平成5年厚生省心身障害研究の報告で、この乳幼児健全発達支援相談事業に関する調査報告書が出ています。

 この調査研究の責任者は東京大学の日暮眞先生で、離島の専門健診などで沖縄とも縁が深い先生です。

 報告書において、本事業の目的は、児童の心身の健全な育成発達の助長や保護者の育児不安の解消を図ることにあり、本事業が21 世紀のわが国の母子保健・小児保健に極めて重要な施策に発展すると予測しています。

 しかし、本事業の発布から2年の経過で、まだ周知が十分でなく、多くの市町村や特別区において本事業の存在すら把握されていないとされています。

 その理由としては、本事業の主旨・目的が担当上級者に理解されておらず、どこの部署・課にも通知が出されなかったり、通知が出されても見当はずれの部署・課に回っていたりということがあげられています。


 さらにかなりの市町村・特別区等において、すでに本事業と極めて類似の事業が実施されており、改めて参画する必要性がなかったことなど、があげられています。

 次回は沖縄県における報告書を取り上げてみます。
 

  

宜野湾市のびっこ教室
2008年04月28日 (月) | Edit |
 今日は宜野湾市の健診事後教室「のびっこ」の立ち上げに、こころ科が支援に行きました。

 といっても、私はセンターで仕事があったので他スタッフにお願いしました。立ち上げの前の準備の話し合いには行けたのですが。

 「のびっこ」は保育園の一室を借りて開催されます。準備の時にいくつかお願いした点はクリアして、刺激の少ない開放された部屋になっていたようです。

 まだ参加人数は初回なので少ないですが、初めから楽しい教室になったようです。

 実は、こうした教室は初めはうまくいかないことも多いのですね。

 全員が初めてですから、まとまりをつくるのが難しいのですね。でも、絵本の読み聞かせなど、落ち着いてできたようです。

 子どもは子どものペースでよいので、このような教室では無理になにかをさせることはありません。

 できるだけわかりやすい、丁寧でシンプルな保育を進めるのですね。

 何回か通うと自分の子どもの発達がよく見えてきます。子どもと楽しく関わるための経験の場なのですね。

 のびっこは沖縄県で第3番目の開催となります。水曜日には第4番目の豊見城市が開催になります。楽しみです!

 

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